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2016年1月15日

モデル事務所 NMT inc. インタビュー特集 第11回 鹿嶋ゆかり

鹿嶋ゆかりインタビュー

所属モデルをより深く知って頂くことを目的としたインタビュー特集。
第十一回目は、鹿嶋ゆかり(かしまゆかり)のインタビューをお届け致します。

 

「美しさへの想いは連鎖する」 鹿嶋ゆかり

アメリカ、アジア、ヨーロッパの国々。
ファッションモデルの鹿嶋ゆかりは、かつて旅した場所を振り返って言う。
「それぞれの国で、色々な感覚に触れる事が好き」
時間を見つけては、旅をする機会を大切にしているという。

「今でも忘れられない記憶があるんです」
鹿嶋が幼い頃に見たという、あるテレビCM。
当時有名だったモデルが出演していたそうだ。
15秒間で描かれいたそのCMは、衝撃的だったという。
「映っているもの全てが、とにかく美しかった」
圧倒的な世界観を目の当たりにした鹿嶋は、幼いながらも強く心に決めた。
あのようなCMに、いつか私も出演する、と。
そして鹿嶋は、一歩踏み出した。

中学2年生の時、ファッション誌のコンテストでグランプリを受賞した事をきっかけに、モデル活動を始めた鹿嶋。
「CMをやりたいっていう気持ちがいつもあったんです」
幼い頃に見たCMのモデルを、いつも自分に重ね合わせていたという。
ファッション誌で実績を重ねつつ、徐々にCMへと活躍の場を広げていった。

インタビューを通じて、鹿嶋はモデルについて、色々な角度から話してくれた。
「可愛いっていう一言にも、色々な意味合いがありますよね」
ポップで可愛い系統からアンニュイなイメージなど、一人のモデルに求められる表現は、状況によって様々だ。
クライアントの意向に沿うイメージを瞬時に、そして正確に表現する事。
現場でのスタッフのちょっとした反応は、大切なヒントの一つだ。

しかし、自分の感覚以上の事を表現するのは難しい。
「日頃から、美的感覚を磨いているかどうか」
常に美しいものに触れ、自分に取り入れようとする事を大切にしている、と鹿嶋は言う。
「旅をする事で、その為のヒントが幾つも見つかるんですよ」
センスを研ぎ澄まし、表現の材料にする為に、鹿嶋は旅をするのだ。
最近では、世界各地を舞台にしたCMに出演した鹿嶋。
それを華麗に演じたのは勿論、旅で出会ったヒントを活かしての事だろう。
そのCMは、誰が見ても美しいと思えるような世界観に仕上がっていた。

いつか、私はこんな日が来る気がする。
ある少女が鹿嶋の作品を目にして、自ら行動を起こす日が。
常に美しさを求めて表現力を磨き続ける鹿嶋の姿勢こそ、次の世代を触発する作品を生む事に繋がると思う。
その少女は作品と自分を重ね合わせ、新たな旅を心に決める時がきっと来るだろう。
幼い頃の鹿嶋がそうであったかのように。
☆鹿嶋ゆかり プロフィール☆

(執筆)加藤陽太郎 クリエイティブディレクター。1984年生まれ。早稲田大学大学院国際情報通信研究科修了後、日本郵便株式会社本社勤務を経て独立。
メディア関連企業の戦略策定や企画のプロデュースをはじめ、執筆や写真撮影によるコンテンツ制作を手がけている。