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2016年6月9日

NMT inc. インタビュー特集 第21回 黒澤かなえ

林直幸14
所属モデルをより深く知って頂くことを目的としたインタビュー特集。
第二十一回目は、黒澤かなえ(くろさわかなえ)のインタビューをお届け致します。

 

「まだ見ぬ領域を求めて」 黒澤かなえ

関東有数の陶器、笠間焼の産地として知られる、茨城県笠間。
ファッションモデルの黒澤かなえが生まれ育ったのは、笠間から程近い小さな町だ。
小中学校時代、一学年は40人程度。
自然豊かなその町で、黒澤はのびのびと育った。

大学生になった黒澤は就職活動を目前にして、様々な仕事について調べた。
働く事は黒澤にとって、自分の「器」を作っていく事に等しかった。
特に黒澤が注目したのは、ファッション業界。
当時の人気モデルに夢中だった事もあり、黒澤はモデルを職業として意識し始めた。
間もなくして黒澤はオーディションに合格し、モデルとして活動するに至った。

東京には、言うまでもなく大勢のモデルがいる。
モデル業界で活躍するには、キャリアのあるモデル達とも競わなければならない。
ウォーキングやポージングのトレーニングを繰り返す日々。
一つの事に、とことん没頭する性格の黒澤。
モデルとして一人前になる努力を、黒澤は欠かさなかった。
そのようにして、黒澤の「器」は徐々に形成されて行った。

NMT inc.の門を叩いたのは、キャリアを4年程積んだ時の事だ。
もしかしたら、自分の知らない仕事の領域があるのかもしれない。
それを経験してみたい、そんな一心だった。
黒澤がまず取り掛かったのは、今までのブック(モデルの営業用作品集)ではなく、これからなりたい自分をイメージしたブック作りだった。
それを手に、黒澤はNMT inc. の面接に挑んだ。

晴れて所属が決まったものの、黒澤を待ち受けていたのは、厳しい現実だった。
「自分の器を、一旦全て割る必要がありました」
まるで完成した陶器を、自ら落として割るような感覚。
新しいブック作りをした事は間違っていない。
しかし、新たな環境で求められたのは、もっと本質的な事だった。
それを自分のものにするには、並大抵の努力では太刀打ちできない。
思い悩んだ末、新しい自分の器を創る覚悟を決めた黒澤。
時には、先輩モデル達の活躍を目の当たりにして、焦る事もある。
そんな時、黒澤は深呼吸をしてリラックスする。
「今私に出来る事は、一つひとつ積み重ねて行く事だけです」
なりたい自分に突然なれるわけではない。
憧れのモデル達は、一歩一歩進んで行く中でその地位を獲得したのだ。

NMT inc.に所属して間もなく、かつて地元でアルバイトをしていた、コンビニエンスストアのCMが決まった。
その事を店長に伝えに行くと、大変喜んでくれたそうだ。
黒澤が新たな器作りに挑戦する事は、周囲の期待に応える事でもある。
「チャンスは沢山ある。後は自分の努力次第です」
そういう黒澤の表情は、確信めいて見えた。

まるで陶器がかまどで火を通され、創り出される様な過程。
黒澤の今の境遇は、決して生半可なものではないだろう。
しかし、強い火を通された器は必ずや、誰もが魅了される唯一無二の器となるに違いない。
かまどの熱い火は例えるなら、黒澤自身の強い意志の様に思う。
黒澤は自ら望んで、険しくもやり甲斐のある道を選んだのだから。

☆黒澤かなえ プロフィール☆

(執筆)加藤陽太郎 クリエイティブディレクター。1984年生まれ。早稲田大学大学院国際情報通信研究科修了後、日本郵便株式会社本社勤務を経て独立。
メディア関連企業の戦略策定や企画のプロデュースをはじめ、執筆や写真撮影によるコンテンツ制作を手がけている。

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