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2016年3月28日

モデル事務所 NMT inc. インタビュー特集 第17回 西村みえこ

西村みえこインタビュー
所属モデルをより深く知って頂くことを目的としたインタビュー特集。
第十七回目は、西村みえこ(にしむらみえこ)のインタビューをお届け致します。

 

「余裕から生まれる美」 西村みえこ

人が「憧れ」の感情を抱くのは、どんな時だろう。
何かに魅了されて止まない時。
その対象は、人であったり、場所であったりと様々だ。

ファッションモデル、西村みえこ。
青森で生まれ育った西村にとって、東京は憧れそのものだった。
小さい頃からテレビや雑誌で東京を目にする度に、都会での生活を想像し、夢を膨らませていた。
西村にとって憧れの対象はとりわけ、好きなファッション誌を飾るモデル達だった。
東京に行けば、雑誌のような生活が楽しめるのだろう、と西村の期待は高まっていった。

西村は憧れに近づく為に、13歳の時ファッション誌のモデルとして東京で活動を開始した。
中学生でありながら、青森と東京を往復する事を繰り返した。
しかし、東京へ来たものの、当時の西村にとって力を発揮することは容易ではなかった。
同年代のモデル達は、どんどん自分を前へ出していく。
そんな中で一体、どうやって自分をアピールしていけばいいのか思い悩んだ。

「今思うと、私は少しじょっぱりだったのかもしれません」
「じょっぱり」とは、青森で「頑固者」の事を言う。
読者からの支持を得ようとすればする程、こうでなきゃならない、という思いが強くなってしまった。
西村は少し照れくさそうにこうも言った。
「モデルって、全てを美に捧げるような事だと思っていたんです」
それが西村にとっての、当時のモデル観だった。

自分が描くモデル像に中々近づく事ができず、活動を休止した。
その後、西村は東京でOLとして働き始めた。
「OLをしながら、休日に旅行するのも気に入っていたんですけど」
それでも、どこか頭の片隅で、モデルとして活躍する自分の姿が浮かんでは消えるのも事実だった。

そう思い悩んでいる時に、ある人からこんなアドバイスを受けた。
「悩むぐらいなら、もう一度チャレンジしてみればいいじゃない」と。
その言葉に背中を押された西村は、モデル活動を再開しようと心に決めた。
間もなくして事務所に所属が決まった。
「必死過ぎて、大変かどうかなんて振返る暇もなかった」という西村。
そんな西村を支えたのは、彼女が持つ「じょっぱり」の精神だった。

転んでも、何度だって起き上がる青森気質、じょっぱり。
それを武器に、モデルとしての活躍の場を広げて行った西村。
しばらくしてから、気がついた事があるという。
「モデルは結局のところ、日々の生活をきちんと過ごす事が大切だと思うんです」
かつての西村にとって、モデルとは「美に全てを捧げる」存在であったが、今は少し違う。
「心の余裕こそ、美しさの源なんじゃないかな」

「読者のライフスタイルに寄り添うようなモデルでありたい」という西村。
モデルとして、憧れの存在というよりは、読者にとって親しい友人のような存在でありたいようだ。

私は、寄り添うとはどういう事か西村に訊ねた。
すると西村は、しばらく沈黙し、笑顔でこう答えた。
「青森では、あえて言葉にしないコミュニケーションが、粋なんですよ」
西村の言う「寄り添う」の意味が少しわかった気がした。
☆西村みえこ プロフィール☆

(執筆)加藤陽太郎 クリエイティブディレクター。1984年生まれ。早稲田大学大学院国際情報通信研究科修了後、日本郵便株式会社本社勤務を経て独立。
メディア関連企業の戦略策定や企画のプロデュースをはじめ、執筆や写真撮影によるコンテンツ制作を手がけている。

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