news

2019年12月18日

NMT inc. インタビュー特集 第34回 高田有紗

高田有紗インタビュー

所属モデルをより深く知って頂く事を目的としたインタビュー特集。
第三十四回目は、高田有紗(たかだありさ)のインタビューをお届け致します。

「自然体でいるということ」高田有紗

ファッションモデル、⾼⽥有紗。
モデルになりたいという夢は、華やかな世界に憧れる幼い⼥の⼦ならではの淡い願望だった。

幼少時から同級⽣より⾝⻑が⾼かった⾼⽥。
友人から「モデルを⽬指してみたら?」と次第に⾔われるようになった。

中学校三年⽣の時、街でスカウトされた。
モデルになるチャンスかもしれない、⾼⽥は舞い上がった。
しかしその頃、⾼⽥は⾼校受験を控えていた。
舞い上がる気持ちを⼀旦抑え、⾼⽥は名刺をもらうに留まり、誰にも相談することはなかった。

⾼校進学後、⾏きつけの美容院で何気なくその話をした。
すると、美容師から「うちとその事務所取引あるから紹介するよ」と言われた。

「⺟はモデルになる事を⼼配していました」
⼦供の幸せを⼀番に考えての事だった。
しかし、高田の⽗はこう⾔った。
「チャレンジして無理だと思ったら就職すればいい」
両親との間で、学業を投げ出さないことを条件に、応援してもらえる事になった。

所属して間もなく、高田に大きいチャンスが訪れた。
ファッション誌「セブンティーン」の専属モデルオーディションで⾒事グランプリを獲得したのだ。

モデル活動と学業の両立は⼤変だった。
「元々、私はストイックな性格なので」
周囲の求めることに応えたいとの⼀⼼で必死に活動した。

⼆⼗歳を過た頃の事。
「ふと、これまでの活動を省みたんです」
幼い頃の淡い夢を、現実のものとして叶えたのは確かだ。
ただ、夢と現実のギャップも感じはじめていた。

「⾒た⽬の美しさより、内⾯が素敵な女性を⽬指したいと強く思うようになりました」
モデル活動を真摯に打ち込んできた彼⼥だからこそ、そんな問題意識と向き合うことになった。

⾼⽥はこうも⾔った。
「⾃然体でいる為に出来る事って何だろうって考えました」

努⼒し続けることは尊い。
同時に、肩の⼒を抜く事も⼤切だ。
だが、そのバランスを取るのはとても難しい。

「環境を変えることで、⾃然体でモデル活動をしたいと思いました」
まもなく、⾼⽥はNMT inc.に移籍を決めた。

NMT inc.に所属してからは、これまでと⼀味違った経験を積むようになった。
表現⼒を磨くのは勿論、モデルとしてだけではなく、一社会⼈としてどう⽣きるのかを感じながら過ごすようになった。

「⾔い訳せず、どうすればベストな結果を導き出せるのかシンプルに考える。
それが、結局は⾃分を⼤切にする事だと気づいたんです」

自ら⾏動を選択し、その責任を負う。
それを繰り返す事で、⾃信が湧くのを痛感するようになった⾼⽥。

「伸び伸びと⾃分を表現できるようになりました」
⾼⽥は笑顔でそう語った。

そんな⾼⽥に、普段から⼤切にしていることを尋ねた。
「⽬に⾒えるものだけでなく、⽬に⾒えないものこそ⼤切にしたい」
そう答えた⾼⽥は、モデル活動の傍ら、ヨガや漢⽅、⾊彩など、健康美に関しての学びに勤しんでいるという。
私は、⾼⽥の⼈としての奥⾏きを垣間⾒た気がした。

☆高田有紗 プロフィール☆

(執筆)加藤陽太郎 クリエイティブディレクター。1984年生まれ。早稲田大学大学院国際情報通信研究科修了後、日本郵便株式会社本社勤務を経て独立。
メディア関連企業の戦略策定や企画のプロデュースをはじめ、執筆や写真撮影によるコンテンツ制作を手がけている。